五果苑の歴史
夏の高級果物として全国的に知られている岡山の清水白桃。
その発祥の地である芳賀で、
初代 市川傳六(文久6年〜大正元年)
が桃・柿・びわの栽培を始めました。
二代目 市川金五郎(明治16年〜昭和43年)
が山林を開拓し、桃・葡萄・柿・梨・びわ等の主に五種の果物を作り始めたことが”五果苑”の由来です。
明治から昭和初期にかけては、おうこ(天秤棒)で担ぎ、岡山市の京橋の市まで往復約30kmを毎日二往復しながら季節の果物を出荷していました。
三代目 市川和政(昭和二年〜平成二十二年)
は、昭和35年にマスカットの加温栽培に取り組み、早期出荷の先駆けとして品質向上、施設の拡充、販路の拡大に努めました。
昭和30年代の加温栽培はボイラーで石炭を燃やし温水を送り出すため、冬期は温室に泊まり込み温度管理をしていました。
そして、私
四代目 市川俊美(昭和31年〜)
は三代目が晩年に植えたシャインマスカットを礎に、伝統承継者として新世代ぶどうと白桃栽培に取り組んでいます。
平成27年には、農林水産省の総合化事業計画の認定を受け、果物の販売に加え、加工品の販売にも力を入れております。